他人のことはほとんど知らない

私たちは日頃他人のことをみるときに、その人のごくごく一部しか見えてないということを忘れてしまいがちなのです。

例えば、クライアントさんがセラピストの時の私だけをみて、この人はきっとこういう人間に違いないと作り上げるのです。

芸能人や有名人を見る時にも、同じようなことをやっていることに気づきますね。あの人はいつも誠実な態度で、いい人に違いない。

あれだけ演技がうまいのだから、芸人として立派な芸を持っているから、ミュージシャンとして一流だから。

そんな素晴らしい人なのだから、きっと◯◯に違いないと思い込んでしまうのです。そうやってたった数パーセントだけを知っているだけであることを忘れるのです。

そして残りの90数パーセントの部分を勝手に作り上げしまうわけです。そして作り上げてきた部分と違う人だと気付かされると、裏切られた感じがしてしまうのです。

こんな身勝手な話しはないですね。アスリートとして超一流だからこうに違いない、いつもニコニコしているから穏やかな人だ等々。

他人に対して見えていない部分、知られざる部分に関しては一切の予想や期待をせずにいられるように注意することです。

それができたら、その人が自分の知らない部分を見せてきた時にも、裏切られた感がやってくることもないはずですね。