もしもあなたが、自分は何だかいつもイライラしていることが多いなと感じているのでしたら、それはシンプルに怒りを溜め込んでいるということを表しています。
その怒りの蓄積はほぼ間違いなく幼い頃からであって、昨日今日溜め出したわけではないのです。
怒りをたくさん溜めてしまうと、その怒りのエネルギーが理不尽さを引き寄せてしまうので、嫌な目に遭うことが多くなります。
またいつもイライラしている自覚があるので、気分がすぐれなくて自分のことを好きになれずにいることもあるかもしれません。
まずは怒りは数ある感情のうちの一つであるというだけで、それ自体にいいも悪いもないことに気づくと共に、感情の目的を理解することです。
感情というのは、その時々のマインドの痛みを最短で取り除いて穏やかな状態に戻してくれる特効薬のようなものなのです。
その解毒剤を服用することで、心は健康状態に戻れるのですが、実際の薬と違うのは服用する代わりに味わう必要があるということです。
怒りを独りの環境でしっかり味わい尽くすことができれば、イライラする毎日からは解放されることになるはずです。
原理は至ってシンプル。長年の便秘が解消すればスッキリ気持ち良くなるのと変わりはありません。
ただし、味わう時にはちょっとしたコツがあるのですが、それはできる限り言葉を使わずに感情そのものを感じてあげること。
言葉は思考なので、感情を味わうことを妨害する働きがあるのです。言葉を無くして、唸るようにして怒りを全身で味わう練習をしてみてください。
それが上手にできるようになれば、あなたは怒りをもうこれ以上持て余すバカバカしい人生から解放されるはずですね。