自分で消化する その2

昨日のつづきです。

心の中に多くの未消化な感情が溜め込まれてしまうと、食べすぎや飲み過ぎが度重なって、胃もたれやひどい二日酔いになるのと同じようにして、精神状態を悪化させることになります。

自分ではなぜだか分からないままに、何だか気持ちよく毎日を過ごすことが難しくなってしまうのです。そして残念ながら、心に効く薬というものがありません。

一時的な効果を期待するのであれば、余暇を楽しんだり、誰かに自分の気持ちを聞いてもらったりすることで、気分を穏やかにすることもできます。

しかし、それは一時のことでまた明日になると、いつもの気持ちよくない毎日に戻ってしまいます。それは勿論未消化なものがそのまま心の中に残ったままになっているからです。

実は私たちには消化しきれないものはないはずなのですが、簡単に消化できないとすぐにお手上げ状態になって、消化しようとすることを放棄してしまうクセがあるのです。

未消化なものを抑圧して感じないようにしてしまうことで、今日を楽に生きようとする習慣があるということですね。

心の中の未消化な感情や思いは、必ず人生を悪化させる要因となるのだということを決して忘れないことです。

そうして、一度に消化できなくても構わないので、少しずつ繰り返して消化するように自分を仕向けてあげることです。

どんな大きな未消化なものでも、時間と根気を持って向き合うことで、少しずつ消化していくことができます。

その時のコツは、未消化なものを否定しないことかもしれません。ただ淡々と味わって消化することに徹することです。

それを続けることが心の訓練なのです。心の筋トレは地道なそして地味な作業ですが、それこそが気持ちよく生活するためには欠かせないことなのです。

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