昨日の続きです。
目に見えるものは「からくり」ではありません。例えば、寒い思いをしたので風邪をひいたというのは、自覚できる理由があって風邪をひいたので「からくり」ではありませんね。
でも自分が風邪をひくという現実が起こるのには、やはり自覚できない陰の理由、つまり「からくり」があるということです。
自分が朝寝坊をしてしまい、遅れそうになって駅までの道を駆けていたときに何かにつまずいて転んで足を捻挫してしまったとします。
この場合も捻挫した理由は自覚できるのですが、裏では捻挫するような「からくり」が働いているということです。
この「からくり」が現実という中で起きるすべての事象をコントロールしているという感覚があります。そして、驚くべき事は、その「からくり」とは実は自分自身の心の奥に潜んでいるのです。
心の奥ということは勿論自覚など到底できないような、潜在意識や無意識といった内奥の部分に「からくり」があるということです。
そして私達が日々、見たり聞いたり体験しているあらゆる一切合財がこの心の部分によって引き起こされているのです。
そして更に言えば、その心の部分が望んだ通りに現実が引き起こされるということです。それこそが、「からくり」の正体なのです。
けれども、自分が風邪をひいたり、足を捻挫したり、そういった通常決して望まないようなことをなぜ、その心の部分は望むのかと疑問に思われるはずですね。
電車に乗っているときに、隣にちょっと変な人がいていやだなと思うことがあります。まさか、そんなことを心のその部分が望むわけがないと思いたいですね。
でもこの心の部分が「からくり」となって現実を起こすことには例外はありません。ではなぜ、そんないやだなと思うことを望んでいる心の部分があるのでしょうか?
実は、そこを見ていくことで自分でも気づいていない自分の本当の正体に近づいていくことができるのです。
つづく