こんなはずじゃなかった

この二ヶ月間のうちに起きてきた心の中でのつぶやきは、「こんなはずじゃあなかった!」というものです。それはつくづく思っているような感じです。

どういうことかというと、自分の人生というのは、もっと平和でもっと普通でごくごく当たり前の一般的なものであるはずと思っていたということです。

特別な波風も立つことはないし、波乱万丈とは間逆な穏やかで静かなある意味模範的な人生になるはずだったと思っていたようです。

それが最近、たぶん自分はやはり普通の人とはどこか違うのだろうと何となく思っていたものが急激に大きくはっきりしてきたのではと思っています。

11年前に癌を患ってから、会社員を辞めて今の仕事をするようになって、ずいぶんと大きな変化をしたはずだったのですが、内側ではそうでもなかったということかもしれません。

それよりも、この数ヶ月の自分の方がよほど、根底から覆されるような何らかの変化をし出しているということを察知しているのかもしれません。

人間としての自分の変化というよりは、もっと奥の中心にある自分への気づきというものが、抜き差しならないものを感じ取っているのでしょうか。

だからこそ、とうとう「こんなはずじゃあなかった!」という心の声が聞こえるようになったのではないかと思うのです。

でもそれは、心の一部からであって、勿論今の自分を相当に喜んでいる自分もいるわけで、それらが渾然一体となっているのでやや疲れるのですね。

それが、身体にも出ているようで、首や腰が痛くなって見たりしているようです。それと、何だか自分が生きている感じがしないという面も今までよりも強くなったかもしれません。

それは特別いやな感覚というのではないのですが、「なんだかな~」というような漠然としたものです。

自分とは何なのか、ということを突き止めることがこの人生の目的だったなんて、あまり大きな声では言えないですが、たぶんにそんな気がしています。はぁ~~