原発の問題

私たちが毎日生きて生活していられるのは、太陽が変わらずに光輝いていてくれるからですね。そのありがたい太陽が何十億年も光と熱を地球に供給してくれている燃料とは何でしょう。

実は太陽そのものが燃料であるわけですが、それが核融合によるエネルギーなんですね。それは次から次へと自ら核融合反応を起こして、半永久的に光と熱を発生するのです。

人類の歴史上、そのメカニズムに着目した賢い人たちがいたわけですが、その最初の利用目的が戦争兵器としてだったのは言うまでもありません。

つまり、この日本においてかつて投下された原子爆弾がそれです。被爆した人たちはひどい火傷を負ったのはその核融合の熱のためです。

そして今、まったく同じメカニズムによって私たちの毎日の生活が支えられているわけですが、それが原子力発電ですね。

原発とは、核融合によって熱を発生させてそのエネルギーによってタービンを回転させて発電するというものです。

ある意味、原発は近代国家の代名詞でもあるかもしれません。その誇らしい最先端の技術が、今人間の安全な生活を根本から脅かすことになっているのです。

原子爆弾に代表される核兵器といわれるものの所有を縮小するという申し合わせが世界中でなされている中で、まだ新たに開発しつつある国があるのも事実です。

原発にしても、多くの疑問や反対を押しのけて現在に至る紆余曲折の道があったにもかかわらず、以前として発電の中心的位置を確立しているわけです。

悪者探しをする前に、原発を撤廃したいと思うのであれば、一人ひとりの電気の使用量を根本的に見直すことから始めなければならないと感じます。