私たちの身の周りに存在するもので、ずっといつまでも変わらずにあるものというのは一つもありません。どんなものでも、必ず朽ち果てるのです。
地球や太陽でさえ、必ず最後はなくなっていくものです。これが時間の中で生きている証のようなものだとも言えます。なぜなら、変化するものがなければ時間は入れ込めないからです。
ただ、人間が仮想的に作り出したものだけは、壊れずにずっと保っていることも可能です。なぜなら、はじめから実際には存在しないものだからです。
実は、お金というのは紙幣や硬貨としては目に見える姿をしていますが、実際には仮想的なものだといえます。ある役目をするために仮想的にこしらえたものです。
ところが、そのお金があたかも実際に存在するように感じるようになってしまったところから、人間の不幸が起きてくるようになったのではないかと思うのです。
まさに貯蓄という概念は、いずれは壊れて朽ち果てるような実在するものに対してのはずだったのが、実在しないお金に対してそれをするようになってしまったのです。
そこから、貧富の差が発生するようになりましたし、競争するという現実も生み出されるようになってしまいました。
お金を貯めるということが可能であると、節約するためにそれを使わずにいる、つまり買い控えということが起きてくるのです。
それが経済を活性化するのを邪魔し、不景気がまた更に不景気を作り出すことにもなってしまうのです。
お金を貯めるということができないようなシステムにしてしまえばいいと思いませんか?そのためには、お金を実在するあらゆるものと同様にして、少しずつなくなっていくように設定してしまえばいいのです。
放射能と同じように半減期というものをお金にも作りましょう!そうすれば、貯め込んで安心するなどということがなくなります。
貧富の差もなくなるし、今の経済が根本的に変わると思います。誰もがお金そのものに価値を見出すことをせずに、どんどんお金が流通する世の中になります。
誰一人として、お金を貯金していない世界をイメージしたら、とても気分がよくなってきました。こんな世界を実現できたらいいですね。