以前からこのブログでも何度となくお伝えしてきたことですが、誰の心の中にも同じように罪悪感というものがあります。
この罪悪感をいつも感じていたいと思う人は稀でしょう。できれば、この落ち込みの原因となるしつこい嫌悪感を排除したいと思うはずです。
ところが、気がつくとまたどこからともなく罪悪感が忍び寄ってきて、知らず知らずのうちに暗く虚しい気持ちにやられてしまうのです。
こんな自分では仕方ないなと、またここで罪悪感を積み上げてしまうのです。つまり、罪悪感を感じることで、また更なる罪悪感を重ねていくというわけです。
少しオーバーに表現すれば、朝目が覚めた直後から、夜眠りにつくまでの間にずっと罪悪感のネタとなるものを探し続けているとも言えるのです。
自分をもっと改善したい、もっともっとこうなりたいというような願望が強い人ほど、この罪悪感を探す名人になる可能性が高いのです。
理想の自分を追求することが習慣化されている人ほど、そうはなれていない自分に対して駄目出しをすることになるので、これは当然といえば当然のことです。
ところが、この向上心のような気持ちが、罪悪感を感じないような自分になりたいという思いを作り上げてしまうために、永久ループに入ってしまうことになります。
罪悪感だけで、グルグルと回して一生を終えてしまうかもしれません。一体どうしたらいいのでしょうか?解決方法はたった一つだけです。
それは逆説的な言い方になるのですが、罪悪感をやめられない自分をあきらめるということです。自分を改善することは不可能だということに気づけばいいのです。
人は死ぬまで罪悪感と共に生きていくのです。このことは、どうしようもないことなのだと心の底から受け入れることです。
所詮、人とはそういう生き物なのです。一旦そのことを本当に理解することができたら、罪悪感を感じることに罪悪感を感じなくはなれるはずです。