今日は久しぶりに、セラピストの立場から書いてみようと思います。世の中には、なんだかんだと言って、人を巻き込んでしまうことに長けた人がいます。
巻き込まれた人は、知らず知らずのうちに相手のペースに乗せられてしまったり、あるいはそれまで平静だった心がひどく波打つようになってしまったりすることもあります。
人を巻き込む人というのは、シンプルに言ってしまえば何かを訴えて、それを相手に叶えて欲しいと願っている状態であるということです。
それがとても幼稚な方法でしかも強く、そして粘っこく迫ってくるために、それから自分を守ろうとして反応することになって、結果として巻き込まれてしまうことになるのです。
一度巻き込まれてしまうと、もうそこにはどちらがどうということが言えなくなってしまうくらいに、両方ともに辛い状態に陥ってしまうのです。
この巻き込まれるということについて、一つしっかりと理解しておくべき大切なことがあります。それは、本当に巻き込まれているかどうかを外側から知ることはできないということ。
例えば、誰かの愚痴っぽい長話に付き合ってあげることを考えた場合、迷惑を被っていると感じる場合には確かに巻き込まれていると言えますが、喜んで愚痴を聞いてあげられる場合には、そうとは言えなくなります。
つまり、巻き込まれたかどうかは、本人の心の状態によって決まるということなのです。愛を与えている状態では、決して巻き込まれることはありません。
ということは、人を巻き込む人というのは、相手の愛を奪い取ろうとしている人だとも言えますね。だからこそ、自分を守ろうとすればするほど、巻き込まれてしまうことになるのです。
人を巻き込む人の心がエゴであれば、それに巻き込まれてしまう人の心もエゴの状態であるということになってしまうのです。
あなたは誰かに巻き込まれる人生を生きていませんか?巻き込まれたなと感じると、被害者の立場になってしまいますので、安全な人生とは言い難くなりますね。
そして本当のことを言えば、巻き込まれる人の心の中に巻き込まれることに遭遇させようとするエゴの企みが潜んでいるということです。
あまりにも、巻き込まれることが続いてしまい、翻弄される人生から抜け出せないと感じるのでしたら、一度勇気を持ってセラピストの助けを借りることも考えて見るといいと思います。