私はあなたの目の前にいたことはない

あなたが目の前にいる誰かとお話ししているとき、その人の意志はその人の身体の辺りにあるように感じているはずですね。そのことに異論のある人はほとんどいないはずです。

なぜなら、私たちは幼い頃より人物というものを身体と結びつけて見てしまう習慣を与えられて育ってきたからです。

けれども、私と対面して会話をしたことのあるすべての人にお伝えしたいのですが、私自身の本質はあなたの目の前にはいませんでしたし、これからもいることはありません。

私が特別に目をかけているこの身体だけは、確かにあなたの目の前にありましたが、その身体の中には私と言える何者も入ってはいませんでした。

私の身体をどのように切り裂いて、解剖していただいたところで、私の本質を見つけることができないのは明白です。

なぜなら、私の本質である純粋な意識には大きさがありません。どこからどこまでが私なのかという境界も見つけることができないのです。

つまり、本当の私はどこにもいないと表現するか、あるいはすべてであるとしか言いようがないのです。それが全体性ということです。

このことは、そのままあなたという本質についてもまったく同じように言うことができるはずです。ただし、私たちの思考は時空を発明して、自分がどこにいるのかを知っているつもりになっています。

それに騙されないでいることができれば、ここで私が言っていることに気づくはずです。何も難しいことはありません。ただ、当たり前のこととして信じきってきたことを一度脇に置いてみる勇気があればいいだけです。

私である意識と、あなたである意識は同じ一つものであるということ。それが、あなたは私、私はあなたということです。