頑固さに見切りをつける

クライアントさんと向き合っていて、邪魔だなあと感じることの一つは、クライアントさんのマインドをギューっと締め付けて離さない頑固さなのです。

頑固さとはどこからやってくるかと言うと、それは自己防衛がその原因なのです。恐怖から自分の身を護るためには、それこそ頑なに命がけで防衛しなければならないのです。

したがって、本人にとってその恐怖が圧倒的に大きければ、どんな人だって頑固にならざるをえないのです。生まれつきの頑固さというものは存在しないと私は思っています。

つまり、頑ななマインドとは生後の環境によって仕方なく作り出されたものだということです。勿論そこには、本人の敏感さという要素が非常に強く影響するのは間違いありません。

頑固さとは、初志貫徹という面から見ると、とても素晴らしいことでもあるのですが、最初に決意したその状況はもう消え去っているにもかかわらず、大人になった今でもその決意を頑なに守るからこそ、生きづらくなるのです。

頑固さとは、少し前にこのブログでも書いた、「しがみつき」と同じものでもあるのです。かつての決意にしがみついていることこそが、頑固さの根っこなのですから。

人は自分が幼いころに決意してしまった頑固な想いに対して、どこかで見切りをつける必要があるのです。もういいよと言ってあげる度量が必要なのです。

マインドの中にいるインナーチャイルドにとっては、決意した当時のままに在るので、現在はその決意はもういらないということを知らないのです。

大人のあなただけがそのことに気づける唯一の存在であることを忘れないことです。そうして、多少の勇気とともに過去の頑固な思い込みを手放すことです。

手放すことができたなら、あなたは今までどれだけ重く苦しい毎日を送って来たのかを、思い知らされることになるでしょう。それだけ、突然生きることが楽になってしまうということです。

そうやって、一つずつ防衛を手放していくことで、より無防備になっていくことで、あなたは本来のあなたを取り戻すことになるのですね。それは、なにものにも代えがたい素晴らしい体験になるはずです。

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