変なことを言うようですが、意識はただ意識であってそれ以外ではないのです。意識には属性もないし、種別などもありません。
意識には年齢もありません。10歳の意識とか、20歳の意識というものはないのです。意識には性別もないし、国籍も当然ありません。
意識には大きさもなく、形も色も何もありません。意識には位置というものもなく、だから移動するということもありません。
結局、私たちにとって最も得体の知れないもの、それが意識なのですね。そのくせ、意識こそが私たちの本質そのものだというのですから、不可思議この上ありません。
意識は、あらゆるものを入れる容器のようなものということもできますが、意識自体を何かの中へ入れるということは不可能です。
意識を見ることもできないし、それを感じることすらできません。なぜなら、意識は客体となることができないからです。
意識は決してターゲットにはなり得ないのです。この二元性の世界を生み出し、それを受容し、また世界はその中へと消えて行く。
結局、意識という実存だけが在るのです。それは気づきであり、全体性であり、神と呼んでもいいのかもしれません。