「思考は現実を作る」ということをよく聞きますが、さてそれは本当なのでしょうか?私自身の経験から言えば、100%ではないにせよ、相当な影響力があるというのは確かなようです。
子供の頃、父親の姿を見ていて、お金を稼ぐというのはそれなりに大変なことなんだ!という思い込みを作ってしまったようなのです。
その結果、いざ社会人になってやってきたのは、残業地獄だったりとか、身体の具合が悪くても決して仕事を休めないなどの現実でした。
それが行くところまで行った暁に、最後は癌に侵されるというところまでになったのです。これは間違いなく、環境のせいだけではなくて、自分の思い込みがそういう現実を作ったのだと感じます。
限界まで行ったときに、ふと気が付いたのです。お金を稼ぐことは大変なことだなんて、一体誰が決めたんだ?そんなありもしないルールなど、きれいさっぱり捨ててしまおう!
その決意の結果、今は楽しみながら仕事をすることができるようになったのです。クライアントさんによっては、人生がそんなにうまく行くはずがないと、思い込んでいる人もいます。
そのような決めつけがマインドの中にあるなら、仮にうまく行き出したとしても、そんなはずはないとして確実に元に戻してしまうはずですね。
うまく行くはずがないという思考は、多くの人のマインドに棲みついているのを知っています。その理由は様々ですが、共通しているのは自己防衛のためなのです。
最悪のケースを想定して、悪化したときのショックをなくそうとする目的や、不成功防衛という問題行動によって、心のバランスをとろうとしたり。
無理やり思考を肯定的なものに変えようとするよりも、決めつけている思考をただ観ることによって、そこから距離をとることの方をお勧めします。