癒しは向うからやってくる

癒しの本質とは、何かを新たに覚えていくことではありません。もうすでに詰め込み過ぎるくらいに詰め込んできてしまったのですから。

そうではなく、最も大切なこととは、生まれてからこれまで学習してきたこと、培ってきたもの、信条や信念、あるいは主義主張などを捨てていくことなのです。

一生懸命頑張って、勉強して得た知識、それを捨てるなど到底考えられないと思うとしても、それは無理もないことです。

なぜなら人間というのは、投資してきたことには必ず執着を持つからです。その投資が大きければ大きいほど、執着心も大きくなるのです。

けれども、もしも自分の人生に何らかの不具合を抱えているとするなら、それこそが頑張って投資してきた結果だということに気づくことです。

投資する理由は、欲しい結果を手に入れたいがためです。それが叶うことも勿論あるのですが、いずれは期待通りにいかない現実がやってきて、苦しむことになるのです。

そんなとき、いきなりただ執着心を手放そうとしてもそうはいかないのです。その手放そうという意気込みが、新たな執着を生むのです。

現在あるがままの自分をあるがままに見てあげること。それを繰り返し実践することです。今の自分を何とかしようとする代わりに、ただ見て放っておくのです。

なるべく対処せずに、やさしい気持ちでそのままにしておいてあげるのです。そうすると、努力の結果ではなく、自動的に執着が小さくなって行くのです。

そして気がつくと、癒しは勝手に向うからやってきてくれるはずですよ。

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