認識が物語を生み出すベース

昨日のブログで、この世界の物語性を見抜くことについて書きました。今日はそれをもっとはっきりさせるために、具体的にはどういうことなのかを書こうと思います。

物語性とは時間の中にしか存在しないものです。それはプロセスだからです。一連の流れのようなものが必ずあるのです。

連続性と言ってもいいかもしれませんね。その連続性に何らかの意味を加味させることで、物語性が生み出されるわけです。

たとえば、目の前に一本の川が流れているとします。その川を見て、静かな流れだなとか、どこまで流れて行くんだろうなどと考えることで、物語性が生まれるのが一つ。

そしてもう一つは、実は目の前に一本の川があると思った瞬間に、もうすでに物語の中へと入っているということです。

この二つ目については、なかなか分かりづらいかもしれませんが、よく見れば分かることです。川がそこにあるというのは、一つの思考なのです。

それを川だと認識しているからです。この認識こそが、私たちが普段決して気づくことのない物語性を作り出すベースとなるものなのです。

この自動的にマインドの中で起きる認識を止めることは至難の技です。したがって、まずは認識することから物語性を生み出す作業は始まっていることに気づくことです。

それができれば、認識することの後にやってくるマインドの反応にいつも気づいていられるようになるのです。こうなれば、物語はずっとシンプルになるはずです。