フワッと生きていると、またぼやけてきてしまうので、何度でも繰り返しになるのですが、はっきりさせましょう!
目覚めるのは眠っている意識です。別の言葉で言えば無意識です。無意識とは意識がないということではなく、意識的ではない状態の意識ということですね。
だから私たちが目覚めるということではないし、私たちが真に目覚めることはできません。私たちは無意識状態で見ている夢の住人だからです。
あなたが夜寝ている間に夢を見ているとして、その夢の中にいる自分が夢の中で目を覚ましたところで、それも依然として夢の中のストーリーでしかないということです。
夢から覚めるのは、夢の中の自分ではなく、無意識状態でスヤスヤ眠りながら夢を見ている自分であることは明白ですね。それと全く同じこと。
だとしたら私たちにできることは、直接的には何もないということになります。ただし間接的にはあるのです。それは、できるだけ夢の物語を複雑にしないようにすることです。
物語の中に深く埋没してしまわないように、夢の住人なりに意識的でありつづけてあげるということです。マインドの9割は眠っていますが、1割は起きているのですから。
その1割の意識を最大限活躍できるように心がけるということです。そうやって、1割が2割になり、3割になっていけば、いつか突如として私たちの中で眠っている意識が目覚める時が来るはずです。