セラピストの立場として、いつも絶対に言わないことを書いてみます。それは、あなたがどんな過去を持っていようと、どのように親に育てられたとしても、それはもう過去のこと。
そんなことをいつまでも引きずって生きていても、なんの足しにもなりません。だから、速やかに過ぎたことは水に流せばいいのです。
許せないものを許し、執着を手放し、ただ今この瞬間にだけ意識を向けていればいいのです。過去のことに拘らなければ、必然的に未来への期待も薄れてしまうのです。
だからキーは過去に対してどのような態度で生きるか、これがすべてなのです。ところが、そうは簡単には行かないのが私たちのマインドなのですね。マインドは過去に生きているからです。
過去を死なせるなら、マインドも一緒に死ぬ運命にあるのです。マインド自体がそのことを一番理解しているのです。だから、過去にこだわることをやめようとはしません。
そのことをしっかり理解してあげることです。過去という実在しないものを後生大事に取っておいて、少しずつ拷問のように自分の人生を否定的なものにし続けようとするのです。
誰が?それがエゴという名の私です。こだわって、こだわって、自分以外の誰かのせいにしたいのです。そんなあなたにとっておきの呪文があります。
毎日、次のように繰り返し真剣に唱えてください。それは、「自分の人生は◯◯のせいでひどいものになってしまった。絶対許さない!」これを嫌という程、繰り返すのです。
ヘドが出るくらいに繰り返したら、もう二度と言いたくなくなるはずです。そうなったら、もう何にせよ過去のせいにしようとは思わなくなるはずです。ぜひ試して下さいね。