自分の内側にずっと意識を向け続けていると、人物としての普段の自分以外に、誰とは言えないけれど、誰でもない何者でもない存在がいることに気づきます。
その存在には、気づくこともなく生活していることがほとんどなのですが、一度内側に意識を向けてしばし待てば、ああやっぱりそれは在るんだと気づくのです。
それは誰かではないので、年齢も性別も国籍も一切ない存在であるので、考えてみれば一年前であれ10年前であれ、ずっと変化せずに在り続けているのです。
きっと子供のころも在ったはずですが、人物としての自分との切り分けができずにいたので、その存在に気づくことはなかったのだと思うのです。
その存在は人物のように一括りにすることのできないものなので、たぶん私が感じているその存在と、あなたの中に在るその存在は同じものだろうと。
似ているのではなく、一つものだということです。この地球上に、人物は70億人以上いるのに、その70億の中のその存在は一つだということ。
それなのに、私からすればその存在は私の中にのみ唯一在るように感じてしまうのですが、そのことが私としては不思議で不思議でたまらないのです。
そしてその存在からすれば、この私という人物しかこの宇宙に存在していないかのように感じるのですから、更に不思議さが募るのです。
あなたの中にも、それは在るでしょう?もし気がつかなくても大丈夫です。気づくかどうかにはお構いないしの存在だからです。