偉大な思想家ラスキンはこう言った。
人生にあるのは二つの失望だけだ、と。
あるものを望みながらそれが得られないことと、
あるものを望んでそれを獲得することだ。
二つの失望のみ。それを得なければ、たしかにあなたは失望する。
ところが得ても、やはりあなたは失望する。
by osho
一つ目の失望については、私たちは嫌という程に何度も経験しているのでよく知っているのです。けれども、二つ目の失望については心当たりがないと思っているかもしれません。
だって、望んだものが得られたなら、失望するどころか喜びがやってくると思っているからです。確かに、望みが叶って喜ばない人はいないはずですね。
でもよ〜く思い返してみれば分かることですが、喜んだ後で必ず、次の望みをすぐに作り出すのです。つまり、望みが叶ったとしても決して満たされずにいるからこそ、次の望みを叶えようとし出すというわけです。
もうこれで満足だという状態になった人はいないのです。なぜなら、望みを完全に失ってしまえば、マインドは活動できなくなってしまうからです。
だから、望むものを手に入れても、それが手に入らなくても、いずれにしてもマインドは失望することになっているのです。これこそが、本当の絶望かもしれません。
この事実について、どのくらい早く気づくことができるかが、人生にとって重要なことなのだろうと思うのです。それとも死ぬまで何かを望み続ける方が人間らしいと思うでしょうか?
どちらも間違いではありませんが、私は個人的に、できるだけ望まない人生へとかえていけたらいいなと思うのです。