私にとって、終わりがあるということがこの上ない救いなのです。もしもどんなことでもずっと無限に続くとしたら、それ以上の地獄はないでしょうね。
人生が自分の期待通りではなく、なんでこんなに辛いことばかりが起きるのだろうと思ったとしても、それもいずれは終わりを迎えるのですから、究極的には大丈夫ということです。
つまり死は恐れるものではなく、それこそが永遠の平安を与えてくれるものだとも言えるのです。どんな困ったことがあろうとも、死がすべてを終わりにしてくれるのです。
確かにもっともっと続いて欲しいと思うようなこともあるかもしれませんが、年齢を重ねるごとに、そうしたことでもいずれは終わるし、終わって欲しいというように変わってきました。
どんなことでもいつまでも続くのは不自然だという感覚です。この世界のもっとも素晴らしいことは、すべてが一過性のものでできているということです。それが物語の特徴なのです。
けれども真実は、永遠なのです。なぜなら、変化する何物もないし、変化を生む時間すらないのですから。真実には救いはないし、救いを必要とするナニモノもないのです。
何か嫌だなと感じることがあったら、このことを思い出せばいいのです。たとえこの世界が地獄のように思えたとしても、いずれは終わりを迎えるのです。
そしてそのあとは、永遠の平安が続くのです。どっちにしても大丈夫!!