人生には様々な苦難があって、それでもくじけずにひたすら前を向いて頑張って、それを乗り越えていくことこそが素晴らしいことだと教えられますね。
でもなぜそれが素晴らしいことなのか、じっくり見つめたことはあるでしょうか?私は変わった子供だったので、そういうことをいつも考えるようなところがありました。
そういった他人のリアルストーリー、サクセスストーリーを聞かされると、誰でも感動するものです。ああ、自分はこういうのを求めていたのだと感じるのですが、興奮が収まってみると、なんでもないことに思えて来るのです。
感動も所詮は一過性のものであって、それに救われることはありません。どれほど素晴らしい感動物語があっても、それも必ず消えていくのですから。
くじけてもくじけなくても、どっちでも同じことだという感覚がどうしてもやってくるのです。ここを他の人と共有できるかは分からないのですが…。
結局、人生は一瞬の儚い夢のようなものだという感覚に戻ってしまうのです。それが、私を内側へと向かわせたことは間違いありません。
外側への期待が薄れていくときに、人は自分自身の内側深くへと入っていくようになるのでしょうね、真の救いを求めて。
そしてその救いを求める自分こそが幻想だったと気づくときに、永遠という真実と出会うことになるのですね。