必要とされたい病

好きな人に愛を告白するときに、「僕には君が必要なんだ!」という男性がいて、そう言われて喜ぶ女性がいるわけです。

お互いに相手を必要としていれば、相思相愛のいい関係になれると思うのですが、本当のところ愛されるということを必要とされることだと勘違いしているのです。

純粋な愛とは、溢れ出てくるものをただ与えることであって、相手を必要とするのは単なる欲望です。それが悪いと言っているのではなく、思い違いしていることに気づけばいいのです。

そのことに深い理解ができるなら、必要とされることで満足している自分の怪しさにも気づくことができるはずだからです。

誰かに必要とされてると思うだけで、自分に価値があると感じることができるので、私たちは安心するのです。

はっきりさせましょう!必要とされるということは、相手にとって利用価値があるというただそれだけのことだと。存在価値とは無縁のものです。

そのことが分かった上で、どうぞ自分を利用して下さいというのであれば、それは全く問題ありません。

でもその前に、まずあなたは誰かに必要とされる(利用される)ために生まれてきたのではないということを改めて深く知ることです。

人はモノではないので、利用することも利用されることも本来あり得ないことです。誰からも必要とされる必要のない人生を生きているか、要チェックですね。