心は絶えず、過去か未来のことを考えている
なぜそんなに過去のことを考えるのだろう?
去ったものは去ったもの!
それは帰って来ない
過去は死んでいるのだ!
なぜ、あなたは
もう過ぎ去ってしまい
どうすることもできない過去のことを考え続けるのだろう?
by osho
↑本当になぜだと思いますか?わたしの答えはいたってシンプルです。それは、思考は過去と未来とだけ繋がっているからです。
今この瞬間の実在の中に思考は入り込むことができないのです。だから、過去か未来のことを考えるしかないのです。ではなぜ考えるのか?
それは考えなければ、エゴはいずれ生き絶えていくからです。元々エゴという存在は、思考によって作り出された実在しないものなので、思考がなくなればエゴは消滅します。
そのことがエゴにとっては恐怖でしかないのです。誰だって死にたくありません。一度自分がいるという考えに取り憑かれたなら、生き続けたいという願望(思考)が生まれるのです。
そして考え続けるためには、今度は自己防衛、あるいは闘うということに取り憑かれればいいわけです。自分を心理的に守るためには、考え続ける必要が生じるからです。
だから考えることをやめようと自分を強いる必要はありません。強いてもいい結果はやってこないからです。それよりも大切なことは気づきなのです。
これも私の考えでしかありませんが、修業をしなくても、深い理解によって非常に大切なことに気づくことができるのです。
実際気づきとは、深い理解からやってきます。それは同義語だと思ってもいいかもしれません。
深い理解は、経験の繰り返しとそこに注意を向け続ける(見る)ことでやってきてくれるものです。苦行のような修業は必ずしも必要ないのです。
そしてやってきた気づき(深い理解)によって、ひとりでに真実へと向かうようになるのでしょうね。これは自己改善とは全く異なるものなのです。