無条件あるいは無限というフレーバー

自我にとって苦手なことはいろいろありますが、その中でも「無条件」というのはほとんど受け入れ難いのだと思いますね。

必ず何かしらの条件をつけてしまうのです。この条件であればOKだけど、そうじゃなければNGという具合に。

この条件付けこそが、実は私たちの苦しみの原因なのです。なぜなら、無条件であれば、何であれ受け入れることができるからです。

受け入れられない状態こそが、困った状態、苦悩の状態なのです。こんなことは分かりきっているはずなのに、やはり無条件というのは難しい。

おじいちゃん、おばあちゃんが孫を無条件に愛しいと感じる、というのはありますが、これもいつまでも続くという保証はありません。

自我は無限というのも苦手なのです。自我にとっては、有限だけをイメージできるからですね。だから何にでも始まりと終わりがあると思っているのです。

けれども真実の世界には、そんなものはありません。大きさや広さが有限のものであればその向こうが必要になって、結局無限にそれは続くのです。

思考が条件を作り出し、思考が限界を生み出すのです。だから自我はそれしか理解できないということです。

もしも自我と距離を取りたいなら、無条件、無限といったフレーバーを感じる練習をするのがいいと思います。

それは敢えて時間を取って瞑想しなくても、常日頃からそういった感覚を探す訓練をすればいいのです。是非試してみて下さい。