あくる朝旅立つ前に

私たちの真の家は心ではない。心は旅の宿にすぎない–夜の宿、一夜の宿にはふさわしい。が、朝になれば私たちは行かねばならない。心が創りだすのは夢だけだ–どうして夢があなたの真の家でありえよう?心が創りだすのは欲望だけだ–欲望のなかで、どうして生きることができよう?

by osho

この人生が一夜の宿だとしたら、その一泊を終えた次に来る旅は一体どんなものなのでしょうか?

それは残念ながら、宿に泊まっている晩のうちに知ることはできないのでしょうね。なぜなら、あくる朝目覚めるまでは夢の中だからです。

たった一泊の宿だとは言え、不快な宿よりは快適な宿で過ごしたいものです。それを決めるのは、あなたのマインドの状態なのです。

マインドが欲望の塊であるなら、その欲望が惨めさを表現した夢を創り出すからです。欲望と惨めさとは、互いに増幅し合うように作用するのです。

そういった連鎖を止めるためには、まさしくこの人生が一夜の宿だということを見抜くしかないのかもしれません。

旅の途中に一夜の宿に泊まっているのは誰なのか?私たちが一生と感じるこの人生を一泊として見る存在とは?

それを思考で捕まえようとするのは無理なのです。その反対に、思考で出来たこの宿、この人生を包含する何かを体感することです。

沈黙してそこに意識を向けつつ…。