「愛」と言うと、恋愛をイメージする人もいるでしょうし、親が子供を愛しいと思う気持ちをイメージするかもしれません。
勿論そういった愛もいろいろあるのですが、純粋な「愛」というのは言ってみれば無邪気な状態、あるいは無防備な状態を指すのです。
つまり自我の自己防衛が無い状態とも言えるわけです。自我=自己防衛であることを考えれば、自我がある限りは「愛」はないということが明確になってしまうのです。
大切な人のことを心配するのも愛だと信じている人はたくさんいるはずですが、心配の元になっているエネルギーは恐れです。
だから心配が愛であるはずはありません。あるいは、親が愛しい子供に期待するのは愛だろうと思うかもしれませんが、期待も愛ではありません。
愛は期待しないのです。期待とは、希望であり、それが叶うことで安心しようとする欲望なのです。
したがって誰かに期待されたいと思っているなら、期待の本性を思い出すことです。そこに純粋な愛はないということを。
こうしたことが腑に落ちるようになったなら、あなたの自我のパワーは小さくなってきたと思って間違いないでしょうね。