もしもあなたの目の前で、悪夢を見てうなされている人がいたらどうするでしょうか?きっと揺り動かしてその夢から覚まさせるはずですね。
けれどもセラピストの仕事というのは違うのです。その悪夢の中に入っていって、苦しみの原因を暴いて悪夢を普通の夢に変えようとすることです。
なぜならセラピストも悪夢を見ている人と同じように、自分自身の悪夢の中で生きているからです。
揺り動かすことができるためには、もうすでに自分自身の悪夢から目覚めている必要があるからですね。
だからクライアントさんとのセッションでは、基本的にはごく普通の心理療法を行うわけです。
クライアントさんの苦悩をなるべく深く理解して、その原因に光を当てるように持っていくようにするのです。
それが夢だと気づいていても、悪夢を良い夢に変えることができればよしとするのです。ただし本音は違います。
本当に本当に伝えたいのは、どんな人生であれあなたが個人として生きているなら、それはマインドの夢だということなのです。
そのことに気づいてしまったら、どんな人生であろうと一瞬にして救われることになるでしょうね。