癒しは薬剤と違う

これはクライアントさんアルアルなのですが、何らかの内面的な問題を治したいと思って癒しを始めるわけですが、調子が良くなると癒しのことを忘れてしまうのです。

元々癒しそのものに興味があるわけではないのでしょうから仕方のないことかもしれませんが、それはとても勿体無いことだなと思うのです。

暫くしてまた具合が悪くなってようやく、癒しのことを思い出すといったことの繰り返しですね。

実は癒しというのは、調子の良いときほど忘れずに進めていくことが肝要なのです。たとえば瞑想のことを題材にしてみれば分かりやすいと思います。

初心者が瞑想を練習していこうとするなら、一日のうちで一番心が落ち着いている時に試みるのが賢明ですね。

なぜなら、心がざわついていたら深く入るのに時間もかかるしなかなか難しくなってしまうからです。

平静なときにこそ瞑想を繰り返し練習をして、深く入ることを体得しておくことができれば、いざ心を落ち着かせたいと思ったときにそれが役に立つわけです。

けれども、普段瞑想のことを忘れてしまっていて、いざと言う時に瞑想しようと思っても、簡単には深く入れないものです。

それと全く同じことが癒しにも言えるのです。具合が悪くなってからよりも、本当は元気なときの方が冷静に内面を見れるので都合がいいのです。

病院でもらう薬のように、症状が治ったら服用をやめるというのと一緒にしないほうがいいということです。

大切なことは普段から心がけておくのがいいという、いたって当たり前のお話しでした。