自我として生きている私たちにとって、一つハッキリしていることはあなたはあなたの人生しか生きることができないということです。
自分以外の誰かの人生を生きることは不可能なのです。どれほどその人を愛しいと思っても、このことに違いはありません。
それがはっきりしているはずなのに、人の人生を生きようとしてしまう場合があるのです。それは他人との間の分離に納得できていないマインドがあるからです。
たとえば、子供に好きなおもちゃを選んでいいよと言っておきながら、いざ子供がどれかを選ぶと、それよりもこっちにしなさいと言ってしまう親。
相手の気持ちを先読みして、頼まれてもいないのに相手のためを思って勝手に手出ししてしまう人。
自分の人生を幸せにする努力をする前に、不幸そうな人を見つけてはちょっかいを出してしまう人。
こうしたことはすべて、人の人生の一部をまるで自分の人生かのように生きようとしているということです。
このような場合、もっと自分の内面に意識を向けるように心がけることができれば、自然と自分の仕事に精を出すことができるようになるのです。
そうなれば人を見守るという余裕ができてくるはずですね。