帰り道のプレゼント

昨日の「天使の梯子」の記事に関連して、今日も自然現象にまつわることを書いてみようと思います。

夜仕事を終えて、少し離れたところにある駐車場に向かう道すがら、ちょっと幻想的でとても綺麗なものを見るようになったのです。

それはあちこちにある電灯の周りに見える光の輪です。内側が紫色で外側が赤色をした完全な円形の美しい光の輪なのです。

一体何かと言うと、原理的には空に現れるあの美しい虹とほとんど同じです。誰でも見れるものですが、いくつか条件があります。

それはメガネをかけてマスクをする事で、気温が低いと自分の吐く息が冷えたメガネに当たって水蒸気となり、メガネが曇るのです。

電灯からやってきた光がメガネに付着した水滴を通過する時に、プリズムのように分光され、それが目に届く事で虹のように見えるわけです。

実際ホンモノの虹との違いは、虹の場合は光が自分の後ろからやってきて、雨上がりなどで大気中に浮いている水蒸気の中で反射して戻ってきた光を見ているのです。

もう一つの違いは、虹は半円だと思っている人が多いかも知れませんが、あれは私たちが地上から見てるためなのです。

上空から見れば完全な円形の虹を見る事が出来るはずです。と、ここまでは帰宅途中に見ることのできる光の輪の原理的な話です。

そして実際に帰り道を歩きながらそれを観照する時には、全ての理屈を忘れて、ただ見えるモノをそのままに見ることにしています。

そうすると、見えるモノ全てが自分へのプレゼントのような気持ちになれたりして、嬉しくなるのです。チャンスがあったら是非試してみて下さい。