洗脳をはずすのは並大抵じゃない

かつて地下鉄サリン事件などで大変な話題となった、オーム真理教という宗教団体がありましたね。

そこに入信してしまった家族などを奪回しようとして、大変なご苦労をされた方々が多数いらっしゃいました。

入信した張本人は、教団を信じきっているため何を言ったところで聞く耳を全く持たないのです。

それでも、しぶとく説得して何とか現実に目を向けられるようになって、ようやく脱退することができたという話を何度も聞いたわけです。

そのご苦労というのは、ひとえに洗脳の深さに起因するものなのですね。洗脳の方法はいろいろあるらしいことを聞いたことがあります。

例えば修行と称して一週間くらいの断食をさせて、フラフラになっているところに催眠術をかけて、依存状態を作って繰り返し教団の教えが正しいと刷り込むのです。

そういう一種の危機的な状態においては、マインドは素直に信じ込みやすくなるのですね。そうやって信心深い信者の一丁あがり。

洗脳は何も新興宗教の専売特許ではなく、一般家庭の中でも当たり前のように行われていることです。

親があらゆる手段を講じて、その子供を洗脳してしまうのです。洗脳の最も一般的なものは、「親は正しい」というものです。

この刷り込みが実は子供の人生のその後の数十年を乗っ取ることになるのです。その結果は、どれほど生きづらい人生がやってくるのか、想像にかたくありません。

もしも、心のどこかに「親は正しい」というものがあるという自覚があるなら、その信念としっかり向き合って、何としてもそこから解放されるように努力することです。

ご自身一人でできない時には、セラピーを受けられることをお勧めします。どんな洗脳も、あなたを不自然にさせてしまう恐ろしいものだと理解することですね。