映画の内容に「癒し」を見る

先日観た映画の内容が、見方によっては心の癒しと関連するなと思ったので、そのことについて書いてみたいと思います。

その映画の内容は、アメリカの高校生の女の子が主役なのですが、ある1日を何度も繰り返すようになってしまい、決して明日がやって来なくなってしまったというストーリーです。

初めのうちは、なんとかしてこの悪夢のような現実から抜け出そうとして、自分の行動を様々に変えてみるのですが、結局決まった時間がやってくると、気がつくとまたいつもの朝になっているのです。

そのうち、どうせいつもの1日がやってくるだけなのであれば、もう自由に自分の好き放題に生きてやろうと思い立つのです。

そして、先生にもはっきりとした態度をとってみたり、親友たち三人に対しても今までずっと気づかずに我慢していたことをぶちまけてみたりするのです。

そして孤立するようになるのですが、それでも自由に生きることができるようになったおかげで、自分の本当の気持ちに気づけるようになっていくのです。

これまで友人たちの言葉に影響を受けて、誰かを差別してみたり、ある女の子をいじめてしまっていたりしたことの全てが間違いだったと気づくのです。

両親や妹への自然な愛情にも気づいて、ものすごく癒されていくのですね。結局、毎日何が起きるかが分かっているので、防衛が小さくなっていったのです。

そのためにより自然体で生きることができるようになって、無防備になり愛が発動するようになったというわけです。

私たちの日常は、毎日何が降り掛かってくるのかを心配して、いつも安心したくてあらゆる手段を講じて防衛しているのですね。

だから、不自然な生き方になってしまい、心に歪みが生じてきてしまうのです。この映画は、同じ毎日を繰り返すという設定によって、防衛が緩むことで本来の自分を取り戻すことができたことを表現したかったのでしょうね。

自分がその立場になったとしたら、どうなっていくのかなと考えると、なかなか興味深かったですね。とても参考になる映画でした。