繰り返しお伝えしていることですが、私たち人間にとって、不安と孤独は避ける事のできないものなのですね。
その理由は非常に明確なのですが、それを理解するためには我々がこれが自分だと思っている自我のことについて、知る必要があるのです。
自我は個人だと思い込んでいるので、自分とそれ以外の外の世界、あるいは他人とは分離していると信じているのです。
全く未知の世界にポツンと独り産み落とされたと思っているのですから、もう原理的に不安と孤独と共にあるのは当然のことなのです。
ただし、それをなんとか誤魔化して感じないようにする仕掛けが沢山あるのです。幼い頃なら両親や兄弟に囲まれて、成長すれば友達や好きな人ができ、安心させてもらえるのです。
けれども自我の根っこにある不安と孤独が消えてしまうことはありません。人によってその感覚が違うのは、単に誤魔化し方の上手下手の違いでしかないのです。
もしもあなたが人一倍不安や孤独が強いと感じているなら、まずはそれは誰にとっても同じことだと気づくこと。自分は特別ではないということ。
その上で不安と孤独の原因である自我についての理解を深めていくことで、自我との距離をとる方法を体得することです。
そうすることで、あなたの本質である意識には、不安も孤独も何もないということにいずれは気づいて行けるようになるはずですね。