以前、自我の「3層構造」というお話をしたことがありました。動画では次を参考にしてみてください。
一番上の層は、「幸せ」を求めており、二番目の層は「安心」を求めているのだと。そして、最下層は「存続」を求めているということです。
そのどれもが本心なのですが、それぞれに全く異なる目標を持っているわけです。そして、最下層の部分に関しては、自覚することさえ難しいので、一般的には知られていない部分なのです。
ところが、ここが一番エネルギッシュに暗躍していると言ってもいいのです。自我は自己の存続を求めて、次のような状況を生み出します。
困った事態、不安、心配、苦悩、戦い、こうしたものを絶えず探してきて、それを解決しようと頑張るのです。
そうすることで、「自分がいる」という感覚をはっきりさせることができるのです。それによって、自分の存在を明確化するのです。
その中でも一番人気があるのは、自分のことではなく他人のことに首を突っ込んで、ああでもない、こうでもないとやるのです。
これによって、見たくもない自分の内側に気付かずに生きていけるので、一石二鳥なのですね。そして、本人はこのことに気づかないでいられるのです。
これは誰もが大なり小なりやってしまっていることですから、悪いことではありません。ただ、貴重な人生の時間を無駄にしてしまっている可能性に気付かないのも事実。
他人のことを考えている時間があれば、こうしたことに気づいて、少しでも自分自身に目を向けられるといいのかなと思います。
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こちらの動画も是非ご視聴ください。