もうかなり前に言い古された言葉かもしれませんが、「男は外に出ると7人の敵がいる」というのがあります。若い人は知らないかもしれませんが…。
それだけ、一歩外に出て仕事なり何なりをして来ようとしたら、それは大変なことなのだということを言いたかったのだろうと思います。
しかし、それは何も男性に限ったことではないはずです。女性にしても、そして子供にしても一歩外に出たらそれは人間関係という面倒な世界が待っているのですから。
昔は、結婚すると男性が外で働いて女性は家にいて家族を守るということが普通でしたから、さも男性限定のような表現になったのでしょうね。
今子供だって同じだと言いましたが、今日はそれについてお話ししたいのです。大人になると、意外に子供のころの苦労を忘れてしまうことが多いのですが、実は子供は大人以上に苦しんでいます。
大人になると、子供はいいよなあ、遊びと勉強だけしてれば生きていけるんだからと思っているお父さんやお母さんがいるかもしれませんね。
でも、本当は子供は大変な時期を過ごしているともいえるのです。なぜなら、この世界の全体像というものを把握していないので、何かにつけて恐怖や不安を沢山抱えています。
人は分かっていることはそれほど恐れないのですが、分からないことはやはり怖いのです。子供は、経験や知識が少ない分だけ大人よりも怖がるのは当然なのです。
その上、大人に負けず劣らず、外での人間関係に悩まされることも多いのです。イジメの問題や、競争社会での立ち振る舞いなど、大人顔負けのシビアな世界で生きていると言ってもいいと思います。
そうしたことを、自分が子供だった頃のことをよく思い出して、今の子供を見るようにしてあげることはとても大切なことではないかと思うのです。
自分の心を癒していくということにしても、そうした子供の頃の心をよく見てあげるということを除いては、考えることができないくらいに、このことは重要なことなのです。