ルール その2

昨日はルールを守るということは、一般的にいって、自分にとって唯一価値のある幸せになるということには直接関係しないということをお話ししました。

でも勿論社会生活を円滑に、そして快適に過ごすためにもルールを守るということも大切なことではあります。

重要なことは、まず自分が今まで生きてきた中でどんなルールをどれだけ持っていて、それを守ることをどのくらい重要視しているのかということを客観的に見つめてみることです。

そして、その守る重要度の高いと思われるルールを抜き出してみて、そのルールを守ることが自分の幸せとどう関わっているのかを静かに見つめてみて下さい。

何度も言いますが、幸せとは、永続的な心の平安、そして継続的に満たされていると感じる心の状態のことです。

そのことに照らし合わせてみて、守ることが重要だと思っているルール一つひとつを精査することです。

そして、幸せとそのルールを守ることの関連性が乏しい、あるいはないと分かったなら、そのルール自体を手放すか、あるいはそのルールを守る重要度を下げてあげることです。

あともう一つ大切なことは、その時にそのルールを守るために、自分はどんな自己犠牲を払っているのかという点についても、相当にしっかりとチェックする必要があります。

私の経験では、幸せになることと無関係だと思われるルールを守ろうと頑張っているときには、大抵が大きな自己犠牲を払っているということです。

そして概ねその自己犠牲については何となくうやむやにしていたりして、自分の意識には上がらないようにしている場合が多いのです。

これこそがエゴの作戦なのです。これを続けている限り、決して幸せな心の状態を手に入れることはできないのです。

自分はルールに縛られ過ぎてるかもなと感じるのでしたら、何はさておき、できるだけ早くこのルールの見直しの作業を行って下さい。

そして、幸せと直結するような新しいルールを作っていくことです。これは、自分がこのルールに縛られているとは感じないという特徴がありますし、当然のことながら、何の自己犠牲も発生するはずもありません。