選択 その6

自分は何も意識してないのに、いいなと思う人もいればいやだなと感じてしまう人もいますね。世界中の人をすべて丸ごと愛しいと思えるようになったらどんなにすばらしいでしょう。

それには、自分は相手を愛しているという選択をすることです。この選択一つによって、相手を愛しく感じられるようになるはずなのです。

自分が相手のことを好ましく思っていないとしたら、まず始めに自分は相手のことを嫌わないという選択をするのです。

嫌っている相手を愛しく思うなどという選択はできないと感じるかもしれませんが、それはできないのではなくて選択したくないと思っているからです。つまり、嫌うということを選択しているのです。

自分が相手を嫌う理由はいろいろあります。自分がその相手から嫌われてるんじゃないかと心配していたら、その反発としてこちらから嫌いになるということもあるでしょう。

心理学でいう自分のシャドーの部分、つまり認めたくない部分を相手に投影することで、相手のことを嫌うということもありますね。

いずれにしても、嫌うということも明らかに自分からの選択の結果だということです。自分は本当に何を選択したいのか、これが分からないからこそ間違った選択をした結果として、自分が辛い思いをすることになるということです。

この選択するということがすべての結果の原因です。他にどんな便利な原因をでっち上げたとしても、それはニセモノに過ぎません。原因はただ一つ、自分の選択なのです。

このように書くと、何かとても自分に思い責任が負わされてしまう気持ちになるかもしれませんが、そんなことはありません。この人生でやってはならないこと、やらなくてはならないことなど一つもないからです。

自分が何を選択しようと、そのことがいいとか悪いとかに関連するわけではありません。ただ、選択は完全なる二択だということです。

一方は愛の自分、もう一方はエゴの自分です。その選択だけが本来自分ができる唯一のことなのです。幸せな毎日になるもならないも、自分の選択一つだということをもう一度肝に銘じておく必要がありますね。