機嫌の良し悪し

機嫌とは人の気分の状態あるいは気持ちのことを言いますね。機嫌がいい状態とは、何となく気分がよくて明るい気持ちの時のことをいいます。そういう時には大抵何か自分にとって嬉しいことや楽しいことが起きたときです。

それに対して機嫌が悪い状態とは、何か気に入らないことが起きたり、何がしかに不満を感じている時などのことをいいます。どちらの方がいいかは、議論の余地はないはずです。機嫌の悪い状態は自分にとっても周りの人にとっても喜ばしいものではありませんね。

それなのに、何だかあの人はいつも眉間にしわを寄せてる感じで機嫌が悪そうだよね、などと言われてしまう人もいると思います。

本当は機嫌など悪くないのに、わざとそのように見せているといった場合は例外として、一人機嫌が悪い人がいるだけで、周りの雰囲気がとても悪くなるといったことは皆さんきっと経験があるはずです。

特に何かと影響力の強い人が機嫌が悪いと、その傾向も大きくなります。その一番いい例が、親の機嫌が悪い時の子供の精神状態です。子供は親への依存が大きい分、親の気持ちがどうなのかということが非常に大きな心理的な要因となります。

子供の時に、親の機嫌が悪い状態を長く経験してしまうと、その人は大人になっても周りにいる誰かの機嫌が少しでも悪いとそれに敏感に反応してしまうようになってしまいがちです。

親の顔色を伺って自分の態度を決めるといったことが子供の頃に定着することで、大人になっても必要以上に人の反応を気にするようになってしまうといったことが起きてきます。

そうすると、人と一緒にいることが何となく気詰まりに感じたり、必要以上に気を使うことで気疲れしてしまったりして一人でいるのが楽でいいということにもなるのです。

人の表情や態度をいつも敏感にキャッチしてしまうという自覚のある人は、大概幼い頃に親の機嫌が悪かったという体験を繰り返しているはずです。

このように機嫌が悪いということは、自分が気分が悪いだけでなく、周囲の人達にも意外に大きな悪影響を与える結果となってしまうことを自覚すべきかもしれません。

つづく