リスク回避

私たちは分からないこと、知りえないことに対して不安や恐れを感じます。そういう意味では、未来というのは誰にとっても分からないことなので、必ず大なり小なりの不安を感じているものですね。

そしてその不安が強過ぎると、それが心の負担となってしまうために、それを何とか少しでも緩和しようとして様々な対処法を身につけるようになります。

たとえば、初めてのところに旅行に行くというような場合に、前もってルートや移動にかかる時間を綿密に調べたり、足りないものがないように何を持っていけば困らないのかよく考えたりということをします。

このような場合に、不安感が大きいとそれに比例して準備も入念になりすぎてしまい、必要以上に多くのものを持っていかねば安心できなくなってしまったりしてしまうのです。

身体の調子が悪くなることを想定して、あらゆる薬を用意してみたり、いわゆるまさかの時に困らないようにという準備に必要以上のエネルギーを費やさねばならなくなるのです。

自分が安心しようとするために、かえって楽しいはずの旅行に行く前から疲れてしまうということも起きてしまうかもしれません。

それに対して、困ったら困った時に考えればいいよとばかりに、簡単に準備を終えてしまえる人もいますね。両者の違いはひとえに不安感の大きさにあるのです。

何か起きてからでは遅すぎるという観点から、事前に適度な準備をすることは決して悪いことではありません。しかし、大切なことは何が起こるにしてもそれは自分が投影として起こしているということを思い出すことです。

もしも、未来に起こることも自分の心の愛の部分である聖霊に委ねてしまうことができたら、きっと不安はなくなってしまうはずです。逆に自分が未来の舵取りをせねばならないと思うと、不安が大きくなってしまうのです。

何にしても、未来のことについていつも不安を抱いて、そのことに余分なエネルギーを使ってしまってるなという自覚がある人は、できるだけ聖霊を信頼して全部委ねればいいんだという思いになることです。

これが一度でもうまくいくと、未来のことを心配しすぎる自分に振り回されなくなるはずです。是非、試してみて下さい。そして、もし不安が来てしまったら、不安は自分にはいらないものだと明確に宣言して、聖霊に差し出してしまうことです。