夕方スーパーに買い物に行ったりすることがあるのですが、そうすると愛犬を連れて散歩をさせている人達を沢山見かけます。
ついつい人間よりも犬たちの方に目が行ってしまうのですが、今日は出会い頭に飼い主のいない犬とぶつかりそうになってびっくりしました。
犬はおおはしゃぎで私の方にやってきたのでちょっと怖かったのですが、そのすぐ後に飼い主さんがやってきてしきりに謝ってくれてました。きっと首輪をはずしてしまったんでしょうね。
それで思い出したのですが、ずっと以前に近所のお宅の犬がやはり首輪をはずして大喜びで飛び回っている現場に出くわしたことがありました。
飼い主さんが捕まえようとするのですが、犬はこの自由を奪われてなるものかとすばやく逃げ回るのでなかなかつかまりません。
たまたま私がその犬を追い詰めて捕まえてあげたことがありました。その後何年くらい経ったか忘れましたが、その犬がよぼよぼの状態になって散歩している姿を見るようになりました。
実はそれまで老いた犬をまじまじと見たことがなかったので、その歩き方があまりに遅くて、一歩足を前に出すのに相当時間がかかっているのを知ってショックを感じたのです。
その飼い主さんが言うには、こんなになっても散歩をしたがるんですよって。ああ、その飼い主さんはその愛犬の気持ちを感じとってあげられるんだなと。
しかし、その歩みの遅さには本当にびっくりさせられたのですが、その犬の速度にじっと付き添って散歩をさせてあげる甲斐甲斐しさを見て、なんだか心温まる思いがしたのを覚えています。
自分だったら、とてもじゃないけれどイライラしてしまって、放り出してしまうんじゃないかと思ったものでした。あくまでも相手のペースに合わせてのんびりと散歩をさせてあげられるのは愛があるからなんでしょうね。
それは相手が動物であろうと人であろうと同じことですね。シンプルなことですが、自分の心に余裕があればの話ですが、人は相手の身になっていたわる気持ちを使うことが出来るんですね。
やっぱり自分の心の状態がよくないと何事も始まらないということかもしれません。ですから、自分に沢山楽しい思いをさせてあげることは大切なことだと思いますね。