不変なるもの

私たちの身の周りにあるもの、起きること、どれをとっても永久に存在し続けるものは一つもありません。必ずいつかは朽ち果てるものばかりに囲まれています。

大きなところでは、この地球や太陽、そして恒星の集まりである巨大な銀河にしても、いつかは消えてなくなってしまうことは科学によって明らかになっています。

自分が生きている間のことを考えるだけでも、来ては去っていくものばかりです。それはもちろん自分自身についても言えることです。

何かの感情が襲ってきたとしても、それはいつかは潮のように引いていってくれます。すべては一過性のものばかりですね。

どうして不変であるものが一つとして見当たらないのでしょうか?この世界とはそういう儚いもので出来上がっているのだと言ってしまえばそれまでですが…。

感情に限らず、人の心というものも移ろいやすいものですね。好きになったり嫌いになったり、無視したり注目してみたりと忙しい限りです。

どれ一つとして確実なものがないということです。これが、私たちが暮らしていると思っているこの世界の特徴なんですね。

つまり、時間に支配されているということです。なぜなら、時間というのは変化するものがなければ意味をなすことができないからです。

こうした絶えず変化するものばかりの中で暮らしているということは、決して本当の幸せを手に入れることはできないということを意味するのです。

なぜなら、真の幸福とは、その状態が永遠に続くということに気づいている心の状態であるからです。私たちの心の奥にある本当の自己は、実は時間の束縛を受けずにいます。

つまり、永遠に変化することのない気づきであるということ。だからこそ、本当の自己に気づくことさえできたら、永続的な心の平安を手に入れることができるのです。

それには、何の努力も頑張りも必要ありません。なにせ、それが自分の本質であるからです。誰でも気づくことが確実にできると信じています。

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