人生は往復運動

私たちは少しでも自分の人生をよりよい方向へと向かわそうとして頑張るのです。そして、頑張って成果を出せた人は希望のものを手に入れられるかもしれません。

それはとても嬉しいひと時ですね。今までの努力が報われたという思いが来て、頑張り続けて本当によかったと思うものです。

どこかのスポーツメーカーのコマーシャルにもありましたが、「すべての汗は報われる」というちょっと感動的な言葉があったと思います。

ところが、人生はいいことばかりが続くわけではありませんね。山あれば谷ありで、いろいろな事でつまづいてしまうことも起きてきます。

そこがまた我慢のしどころということで、やけになったり落ち込んだりせずに、また前を向いて目標を叶えるために立ち上がるのです。

そんなに立派な志しを持った人ばかりではないかもしれませんが、でもそれが理想とされていることは確かだと思います。

そうしてまた谷から山へと登っていくことができます。今度はもっとすばらしいことがきっとあるに違いないと期待するのです。

そしてまた、谷を迎えることになります。残念ながら、人生とはこの山と谷の往復運動であるとも言えるのです。

それは決して終わることがありません。勿論人生の最期を山と見るのか谷と見るのかは人それぞれかもしれませんが、いずれにしてもそれで終止符が打たれてしまうのです。

自分を個人と同一視している限りは、この運動を止めることは不可能なことです。しかし、そこからまったく違う意識に戻ることもできると歴史上の賢人たちは教えています。

私の残り少ない人生をそのことの探求にのみ使いたいと心から思うのです。

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