目をつぶれば世界が消える その2

先日のブログで、目をつぶって生活することが多くなってきたお話しをしました。そして、目をつぶると、この世界は消滅して、代わりに音だけの世界がやってくるとも言いました。

量子力学では、物質とは単独に存在するのではなくて、観察するものに依存しているのだということが分かっています。

つまり、自分にとって目を閉じてこの世界を見ることをやめた瞬間に、この世界を形作っているすべての物質が存在しなくなると言うことを科学が説明しているのです。

自分にとってというところがミソです。そして、それは物質が存在する空間についても同じように、その存在が消滅すると言ってもいいと思います。

そうすると、自分にとってどういうことが同時に起きていることになるかというと、その空間の中にあった自分の身体も消滅したということです。

簡単に言ってしまえば見てないもの、見えないものはないのです。そして驚くべきことに、自分とは身体が消滅しても何ら変わらないままに自分は存在し続けるという感覚です。

このときにはっきりと、自分は身体ではないということに気づくのです。そしてついでにもう少し実験をして見ます。

安全な場所で、目をつぶったまま、つまり自分の身体もこの世界も消滅させたままで、少し歩いたりして身体だと感じているものを動かしてみるのです。

そのとき、自分ではどんな行動をとったつもりになったとしても、自分はまったく動くことができないのだと分かります。

身体もその周りにあったと思い込んでいた空間すらないのですから、自分が移動することができなくても当然なのです。

こうしたことは、自分の気持ちをなるべく素直な状態にしてから行って下さい。今まで培ってきた常識や思い込みを使うとそれが邪魔になるからです。

目を閉じたら、あなたは身体ではなくなり、そして移動することさえできなくなるということを体感していただきたいと思います。