本当の問題は何か?

人は生きている限り痛い思いをしたり、辛くて苦しいことがやってきます。心が傷ついてしまうことだってあるはずです。

けれども、そうしたことには何の問題もありません。誰だって苦痛はいやですよね?でも、それ自体に問題があるのではないのです。

問題は、ただそれを避けようとすることです。この違いが分かるでしょうか?明確ですね。苦痛は問題ではなく、逃げることが問題なのです。

誰かにひどいことを言われて、悲しい気持ちになることは問題ではありません。その悲しみを何とかして感じないようにすることが問題なのです。

理不尽な目に遭って、何ともやりきれない気持ちになったり、怒りで興奮が収まらないことは、何の問題もありません。その怒りを真正面から見ようとしないことが問題なのです。

いやなことが起きた。ああ、またあの絶望感がやってきた。困った事態に落ち込んでしまった。こういうことは、問題ではないのです。

そうしたことのすべてから、目を背けて無かったことにしようとしたり、違うことを考えて気を紛らしたり、そのほかあらゆる手段を使って逃避することだけが問題なのです。

あなたが、自分のことを人よりも劣っていると感じて自己嫌悪するのも、人を傷つけたとして罪悪感に苛まれることも、問題ではありません。問題は…、もうお分かりですね!

あなたの人生に起きるあらゆることは、一切問題ではありません。起きることがただ起きているだけです。問題は、自己防衛のためにそれを見ようとしない、その一点に尽きます。

都合が悪いことが起きたら、こう言ってください。「これは問題ではない。これから逃げようとすることが問題なんだ」と。明日からの実践、是非是非!!