by Gangaji
逃げたい、という衝動に気づき、その衝動に直面しながらも逃げるのを止め、振り向いて、あなたが逃れようとしてきたものと正面から向き合うことが、あなたにはできます。
それは肉体的なものかもしれませんし、精神的なもの、感情的なもの、あるいは政治的なものであるかもしれません。
生きるか死ぬかの問題かもしれません。あるいはそれはあなたの最も深い恐れかもしれませんし、最も深い喜びかもしれません。
それは、あなたが誰であるか、そして誰ではないか、という概念と向き合うことを意味するかもしれません。
逃げたい、という衝動を自覚すると、選択肢が生まれます。逃げることを拒(こば)み、苦しみの原因と思われるものと向き合う、という選択肢です。
選択する能力というのは理性の持つ最も優れた力ですが、この選択はあなたがこれまでにしてきたどの選択とも違うレベルのものです。
抵抗を止め、逃げ出そうとするのを止める、という選択をしたとき、否応(いやおう)なく、見事に、何の努力をも必要とせずに、あなたという存在の宝物が、あなたの真実の姿として現れます。
そのときあなたは、癒されるべき傷が癒されるのを祝福し、残された傷を嘆き悲しむことができます。
そして、祝福と嘆きの只中にあってあなたは、常に存在する真実の中で休息を得ることができるのです。