by gangaji
私たちは、自分の問題を軽減し、苦悩に終止符を打つための答えを探し求めます。けれども、その前にまず、生まれ変わりがあります。
それは自分で実際に選択した生まれ変わりです。私たちはしばしば、何者でもなくただ今ここに存在する、ということよりも、苦しむ人として生まれ変わることを選択します。
何者でもなく、何を守ろうともせずにいる、という意思は、非常に強烈な感情を生むことがあります。激しい恐れが湧き起こることもあります。
「私は消えてしまうかもしれない。そして私の人生は実際には何の重要性もなかったことになる」と思うのです。
けれど、わかっていただきたいのは、それはいずれにしろ起きることだ、ということです。あなたはいずれは消え去り、生前たとえどんなに大きな貢献を残そうとも、それさえいつかは消え去るのです。
ですからあなたに訊きます。あなたは、たとえこの一瞬だけでも、生まれ変わらない、という意思を持てますか?
その意思があるならば、あなたには、生まれ変わらないもの、物語の苦しみも問題も必要とせずに生き続けるものは何なのか、がわかるはずです。
そこに何が生き続けているかに気づき、その広大さ、平安が、あなた自身の心であることを知ってください。それは、生まれることも死ぬことも一切関係のない、あなた自身なのです。
その気づきに忠実であるなら、生まれ変わることは問題ではなくなります。なぜなら、あなたの物語、あなたの「問題」は、本当のあなたという広大な知性の中に現れているのだ、ということをあなたは意識的に認識できるからです。
そうしたときあなたには、あなたがどんな過去からも本質的に自由であるということがわかります。そして過去を歓迎し、過去から学び、その美しさ、恐ろしさのすべてを享受することができるのです。