苦虫噛み潰したような深刻な顔をして生きるより、明るく軽やかな表情でいられるように生きるほうがいいに決まっています。
気の進まない仕事を心の内で文句を言いながらも続けていくよりも、自分がやりたいこと、ワクワクできるような仕事をしていくほうがいいですね。
でももっとその上にすばらしいと感じるのは、その仕事が自分のためではなくて、世のため人のためである場合です。
最近聞いた誰かの言葉で、生きていくために仕事をしているのではなくて、仕事をするために生きている、というのがありました。
なるほど、そういう言葉を心から言える人は、間違いなく自分の喜びのために生きるというよりも、自分以外の何かのために生きている人なのでしょうね。
若いうちから、自己防衛としてではなく自分に厳しく生きてきた人、きっとそれは育てられた環境にも影響されるのでしょうけれど、そういう人はいつか世のため人のために生きることのできる可能性の最も高い人のように思います。
防衛ではなく自分を最優先しない生き方というのは、そのような厳しさというものが根底に必要なのではないかと感じます。
私などは、昔から我がままで生きてきましたし、身体がしんどいことは大嫌い、何とか快適で楽な毎日をと望む気持ちが強いのです。
かといって、そういう自分を否定するつもりは毛頭ないのですが、それでも長くて短い人生のほんの少しの間だけでも、自分以外の誰かのために生きることができたら、それはきっとすばらしい体験なのでしょうね。