普段寝付きのいい方なのですが、何か気になっていることがあったりすると、いつものようにすぐには寝れないという経験を何度もしています。
きっとそのときには、気になっている事柄が、頭の中に何度も繰り返しやってきて、その思考にとらわれてしまうからですね。
もう随分と前のことですが、まだ会社員だったころ、与えられたプロジェクトをどのように進めていったらいいのか考えなければならないときがありました。
たまたま、ちょうど年末年始の連休をまたいで、年明け早々からスタートさせなければならないというタイミングでした。
休み中は特別出かける用事もなくて、ずっと家で過ごしていたのですが、その仕事のことが気になって頭から離れなかったのをよく覚えています。
朝起きたときに、睡眠中もずっとそのことを考えていたというのが分かるのです。何となくこれは危ういなと思ったのを記憶しています。
人は考えないようにしようと思うと、余計そのことがグルグル頭の中で回転してしまうのですね。あれからもうすでに、20年くらいが経ちました。
今では、考えないようにする上手な方法を知っています。それは、考えないようにするのではなくて、その思考を見る側にいるようにするのです。
そうすると、思考はあっという間に沈静化していってくれます。そして更にいいことは、そういうことを日ごろから忘れずに実践することで、過去や未来の思考そのものがやってくることが減りました。
最近では、一日の終わりにこうしてブログを書く習慣がついているのですが、この瞬間今日のことを思い出しても、まるで遥か彼方のことのように感じている自分がいます。
明日はもっと遠い未来のような気がします。たとえが悪いかもしれませんが、この現実がまるで儚い夢のようなもののように思うのです。
まさか、こんなふうに自分の人生がなってしまうとは、思いもよらなかったのですが、なったものは仕方がないので、これを楽しむことにしようと思っています。