私たちが日々利用しているケータイにしても、テレビやラジオにしても、どれも電波と呼ばれる波動を使って情報を送っていることはご存じだと思います。
残念ながらというか、幸運にもというか、電波自体を私たちは自分の感覚ではどのようにしても感じることができないですが、この空中も自分の身体を貫通しながら、縦横無尽に電波が行き交っているわけです。
勿論電波は人工のものですが、それとは異なる波動もあると考えているのは、私だけではないはずです。それは今の所まだ科学では証明されてはいないのですが…。
たとえば、表面的には穏やかで笑顔の人であっても、対面しているとどこかで違和感を感じるということがあります。それは、相手の発するエネルギーの波動を感じているのだと思われます。
内側にしまってある怒りだったり不安だったり、そうした感情が発する電波のようなエネルギーを、私たちは確実に感じているのですね。
それは感情だけでなく、その感情とリンクしている思考にも言えることです。誰かの思念のエネルギーは、眼には見えないものの、空間をものすごいスピードで伝わるのだと思います。
人間が死ぬと、つまり身体が死ぬと、その人のマインドの持っているエネルギーは残存して、新しい身体を目指して飛んでいくのでしょう。
その人がどんな惨めな人生を生きてきたのかということと密接なエネルギーが、それに見合った二人の間に誕生する胎児の空っぽな記憶システムへと伝送されるのです。
それが輪廻と言われるものですね。あなたが死んで、あなたの魂がまた生まれ変わるように見えるのですが、実は魂というような個別の自己というものがあるのではないはずです。
私たちは肉体の死によって、あるいは光明を得ることによって、存在の中へと溶けていくのです。だから、あなたのこの生はとても貴重だということが分かりますね。
死後、二度とあなたがこの世に戻って来ることはないのですから。