病みつきになるほど面白い

今という質の中に身を置く練習をしていると、そのうち「あ、これこれ!!」という感覚になる。決してうまく言葉では表現できないのだけれど…。

敢えて言えば、すべてが完全に静止してしまったかのような感じ。勿論本当に静止しているのではないけれど、それに合わせて自分の身体やマインドも静止したかのようになる。

これって一体何なのだろう?と思っていたのだけど、たぶんこの動的な世界の背景に気づいた状態なのではないかと見ている。

この世界とは、その背景の上に起きている現象だと思えばいい。現象は常に動きがあり、だからこそそこには時間の流れというものがあるかのように見える。

けれども、その現象を支えている背景は何があっても微動だにせずに、ただそこに在る。その背景には時間というものがないのは当然のこと。

そしてその背景と一つになることができれば、完全に静止して、完全なる静寂がそこに在ることに気づくはず。私の場合には、まだ不完全極まりないけれど、それをほんの少し味わっているのかもしれない。

瞑想は面白いし、興味が尽きないのは、いろいろな面を見せて楽しませてくれるから。自分がいなくなる現象をあきらめたら、その代わり罪滅ぼしのように別のものを見せてくれるようになった。

今はこれに病みつきになっているところ。